top of page

簡易装本

    製本と言へば、一般的にはハードカバー(上製本)で仕立てられるのが普通だ。しかし、頁數が少なく、薄いものの場合などは、大層な装丁は似合はない。むしろ、紙一枚で表紙を仕立てる簡易装も、また味はいがあると言へるのではないか。

 

    簡易装の明確な定義は知らないが、いはゆる佛蘭西装とこれをさらに簡易化したもの(表紙の用紙=主に厚手の手漉き紙)を疊み込まず断ち切りにしたままのもの)、さらに言へば、表紙は、芯になるボール紙を入れず、厚手の手漉き紙一枚のみで製作するものとなるだらう。ただし、文庫本や新書版とは異なり、「見返し」は省略せず、「チリ」も設けてゐる。塚本の著書では、「薔薇色のゴリラ」「樹映交感」などが佛蘭西装である。

 

 

             以下、準備中です。

 

        

 

 

 

 

 

 

 

 

bottom of page